希少品種が堪能できる いちご滞在 鬼怒川では幻のいちご とちひめ も|江戸の趣味人が花の変化に 粋 を見出したキク

希少品種が堪能できる「いちご滞在」 鬼怒川では幻のいちご「とちひめ」も

2019/11/24 19:00
「川治」、「鬼怒川」、「日光」の3施設約50年連続で日本一の収穫量を誇るという栃木県のいちごを、チェックインからチェックアウトまで存分に味わえるプラン。各施設の特徴を生かした演出を用意するほか、いちごスイーツ取り扱い店のマップももらえる。
「川治」のコンセプトは「里山の知恵」。敷地内の水車小屋に設置されたプランターから、ジューシーなとちおとめを摘む「里山いちご滞在」(2万5000円~)を提供する。夜には水車小屋の囲炉裏を囲み、希少な白いちごを使ったおしるこ作りを体験。
「鬼怒川」では、栃木の民芸品に触れる「民藝いちご滞在」(2万9000円~)を販売する。同県でしか味わえないという幻のいちご「とちひめ」などの食べ比べや菓子を用意。300枚の豆皿ギャラリーから好みの皿を選んで盛り付けて食べる。
中禅寺湖の畔にある「日光」では、「絶景いちご滞在」(2万8000円~)を提供。霊峰「男体山」を望むロビーに設置される「絶景茶屋」では、夕陽と雪の鮮やかなコントラストや、ピンク色に染まる朝焼けが見られるという。また、日の入りと日の出の時間帯には、希少な白いちごや名産の羊羹を使った温かい甘味を提供する。
料金は2人1室利用時の1人あたり、サービス料込、税別。

江戸の趣味人が花の変化に「粋」を見出したキク

2019/11/24 08:00
江戸の趣味人たちはキクの花色や形を楽しむだけでなく花が日々どのように変化して咲くかという世界でも類を見ない審美眼を観賞に持ち込みました。それを「花芸」と呼び、新たな花の魅力を競い合いました。2020年東京大会に向けて江戸の園芸を見つめ直すシリーズ。第8回はキクの花芸の魅力に迫ります。お話を伺ったのは、園芸研究家の小笠原左衛門尉亮軒(おがさわら・さえもんのじょうりょうけん)さんです。
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■江戸時代のキク流行は京から
キクの原産地は中国で、日本に渡来したのは奈良時代後期といわれます。平安時代になると、唐の文化にならって、重陽(ちょうよう)の節句(9月9日)に宮中行事として菊花を庭に植えさせて殿上人(てんじょうびと)が和歌を詠む「菊合わせ」が行われるなど、貴族の間で観賞される花になりました。
江戸時代になると、支配階級から庶民まで、広く栽培を楽しむようになります。その流行に火をつけたのが『菊譜百詠図』(1686年、貞享3年)の刊行です。中国・明代の菊書に三々経恭斉が点訓したものでしたが、日本で最初のキクの図譜、栽培手引書でした。
これをきっかけに元禄・享保期(1688~1736年)には京都を中心に、キクの画譜の出版が相次ぎ、切り花を持ち寄り品評する「菊花合わせ」も盛んに開催され、全国にキクづくりが広まっていきます。
■花の……