泰巖歴史美術館が開館 博物館1~2階には 実寸大の安…|華道がイメチェン? 脱 花嫁修業 若者へアピール|江戸時代の人の歯にネギやカボチャのDNA 食生活復元|他

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泰巖歴史美術館が開館 博物館1~2階には、実寸大の安土城天守閣5~6層を再現

2020/03/24 11:58
2020年3月24日(火) 配信
再現された安土城の内部 東京都町田市に3月22日(日)、「泰巖歴史美術館」がオープンした。戦国武将織田信長の事績を軸に、全国の戦国武将らに関連する古文書や書画、武具などの歴史資料を展示。館名は、信長の戒名から名付けた。
 信長関連の展示では、長く所在不明となっていた史料なども展示する。博物館1~2階に再現された実寸大の安土城天守閣5~6層も見どころだ。
 美術館3階には、信長の一族や家臣、信長と同時代に活躍した信長を取り巻く戦国武将たちにまつわる古文書などを展示する。織田信長が上杉謙信に宛てた手紙や、武田信玄が織田信長に宛てた手紙、足利義昭の御内書、本能寺の変に関連する史料などを見ることできる。
 4階は、国の重要文化財に指定されている「太刀 銘 来国光」など鎌倉時代以降の刀剣や、江戸時代前期につくられた「金小札白糸威両引合銅具足」などの甲冑、火縄銃などの戦道具が並ぶ。
戦道具が並ぶ4階展示室  5階は、茶の湯に焦点を当て、戦国時代に活躍した千利休や武野紹鷗らの茶道に関連する書状、信長が使用したとされる茶碗などを展示する。千利休作の唯一の現存茶室とされる「待庵」も再現している。
 同美術館は、戦国時代から江戸時代初期に至る古文書や武具などを中心に、歴史資料を管理する太陽コレクションが運営する。

華道がイメチェン? 脱「花嫁修業」 若者へアピール

2020/03/24 11:41
 関西地方で華道を教える70代女性は、知り合いやその子どもたちの計4人に自宅で教室を開いている。
 最大の華道流派・池坊(京都市)の指導者を務めること約20年。長らく、自宅と複数のカルチャーセンターを教室にしていて、合わせて十数人の生徒を教えていたこともある。ここ10年ほど生徒が集まらなくなったといい、今年からは自宅だけで教えている。
 年齢のことを考え、引退も考えている。指導者でつくる支部の人数も減り、隣の支部との合併も頭にちらつく。最近は、免状代が高額になる上級の資格を要らないと考える人が多いという。「趣味が多様化し、生け花の魅力が薄れている。生徒を増やすにはどうしたらいいのか、分からない」
 華道が「花嫁修業」の一環として、もてはやされたのは過去のことだ。
 池坊事業部の徳持拓也部長(47)によると、池坊の華道人口は1980~82年ごろがピークで、以降減っている。働く女性が増えたことや、いけた花を飾る床の間がない家が増えたことも、背景にあるとみる。徳持部長は「先生の家でお稽古し、強い師弟関係を持つといった教え方が、今は受け入れてもらいづらい」
 三大流派の一つ、小原流(東京…

江戸時代の人の歯にネギやカボチャのDNA 食生活復元

2020/03/24 11:40
社会・話題「人の気持ち考えろ」オカザえもんの苦悩「SNSがやりづらくなってきた」。愛知県岡崎市の非公式キャラが悩みを吐露。何があったんでしょうか
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江戸時代に100万円で離婚を手伝ってくれる公事宿が存在していた?

2020/03/24 11:00
 結婚して5年。金にも女にもだらしなく定職にもついていない夫・富次郎に、絵乃はほとほと愛想が尽きていた。絵乃が働いて稼いだ給金は富次郎にことごとく使い込まれ、借金取りが雇い先の店にまで押しかけてくる始末。離縁を迫っても、金蔓の女房を富次郎が手放すはずもなく、のらりくらりとかわされて身体ごと丸め込まれてしまうのだった。そんな苦境に立たされた絵乃が流れ着いたのは、離縁の調停を得意とする公事(くじ)宿「狸穴屋(まみあなや)」。聞けば、公事料十両で離縁を手伝ってくれるというが――。
「現在の貨幣価値に換算すると、十両はだいたい100万円。もちろん時代によってお金の価値は変わるのですが。実は、この金額はまったくの創作です。いろいろな資料に当たってみたものの、公事宿の手間賃は書かれていませんでした。そこで現代の弁護士費用を参考にして100万円ならば説得力があるのではないか、と。絵乃にとっては高いけれど、頑張って働けば支払えないことはない。このまま結婚生活を続ければ、有り金をすべて夫に吸い取られてしまうと考えれば安いとも思える値段です」
 絵乃をはじめ、本作に登場する女性は皆、実にたくましい。狸穴屋を切り盛りする女将は、自身も7度の離婚を潜り抜けた百戦錬磨だ。ひょんなことから絵乃は狸穴屋で手代として働くことになり、女将の導きのもと、人生を切り拓かんと奮闘する。……

長崎県諫早地方は江戸時代、佐賀藩の圧政に耐えた歴史がある…

2020/03/24 10:47
 長崎県諫早地方は江戸時代、佐賀藩の圧政に耐えた歴史がある。こつこつと努力する人が多いイメージだ。そんな土地柄も影響してかどうか、諫早市出身の漫画家は意外と多い。「どんぐりの家」の山本おさむさん、「ファンタジスタ」の草場道輝さん…。
 森川タカシさんも、その一人。有名漫画家のアシスタントを経て独立。新人賞を受賞し単行本も何冊か出した。だが、毎年のように有望新人が現れる厳しい世界。30年近くの漫画家生活で体を壊し、9年前に母親の介護のため帰郷。現在56歳。アルバイトで生計を立てながら、隣の大村市を舞台に学徒の空襲体験を描いた作品を自費出版した。
 緻密な描写、読者を引き付けるこま割りはさすがプロ。今は「長崎の漫画家として、いつか描きたい」と長崎原爆の資料を集めて構想を練っているという。尽きぬ創作意欲は積み重ねた努力が土台にあるからだろう。見習いたいものだ。 (山本敦文)

心癒やす優しい面立ち

2020/03/24 10:45
 奈良市法華寺町の海龍王寺(石川重元住職)で23日、本尊・木造十一面観音立像(鎌倉時代、重文)の特別公開が始まった。春季は4月7日までと、5月1日から同9日まで。
 木造十一面観音立像は像高94センチ。奈良時代に光明皇后が自ら造った十一面観音立像をモデルに鎌倉時代の仏師が造ったとされ、保存状態が非常にいい。飛鳥時代創建の同寺は、平城京遷都後は藤原不比等邸の邸宅内に残され、平城宮の北東隅に位置したため、「隅寺・隅院」と呼ばれた。写経の「原本」といわれる弘法大師筆の隅寺心経、光明皇后筆の自在王菩薩経(ともに奈良時代)も特別公開する。
 細かく白い花をつけるユキヤナギも見頃。参拝者らは本尊に静かに手を合わせ、境内を散策していた。石川住職は、「感染症の影響で外国人観光客は少なくなっているが、奈良らしい風情を味わっていただける時期。仏さまのお顔を見て、穏やかな気持ちになっていただければ」と話している。
 午前9時から午後5時まで(受け付けは午後4時50分まで)。拝観料は大人600円、中高生300円、小学生100円。問い合わせは同寺、0742(33)5765。

新潟)津南町の縄文出土品、国の重要文化財に

2020/03/24 10:30
 新潟県津南町で出土した「新潟県本ノ木遺跡出土品」が国の重要文化財に指定される見通しとなった。県内の考古資料で国の重要文化財に指定されるのは、これで10件目となる。
 国の文化審議会が19日、文部科学相に答申した。新潟県本ノ木遺跡出土品は、縄文時代が始まった頃の土器片や石器など1296点で構成される。津南町周辺の本ノ木遺跡で1950年代に発掘されたものだ。形状などから、当時の土器や石器の変遷過程や、生活実態を知ることができるという。
 本ノ木遺跡は昨年10月、十日町市の壬・田沢遺跡とともに国指定史跡に指定された。重文指定の答申を受けて、津南町教育委員会の今井哲哉さんは「津南町の歴史・文化の特色でもある縄文時代の始まりの頃の様相を発信し、縄文文化の日本の中で培われた意義を広く伝えたい」とコメントした。
 指定される出土品は、5月初めまで東京国立博物館(東京都台東区)で展示される予定。その後、津南町に返却され、6月以降に同町歴史民俗資料館で展示を予定している。(杉山歩)

京都・伏見稲荷大社の神輿渡御中止 新型コロナ感染拡大で、終戦間際以来(京都新聞)

2020/03/24 10:24
 京都市伏見区の伏見稲荷大社が、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、大社の年間最大の祭典である稲荷祭の中心行事、神輿渡御(みこしとぎょ)の中止を決めたことが分かった。渡御の中止は終戦間際の1945年以来。5基の神輿が氏子地域を練り歩く際に担ぎ手が至近距離で接触するため、例年通りの催行が困難と判断した。
 稲荷祭は、祭神の稲荷大神の神霊を移した神輿が年に1度氏子地域を巡る祭典。平安時代前期に始まったとされる。大社に安置されている5基の神輿が南区の御旅所に渡御する4月下旬の神幸祭に始まり、5月3日の還幸祭で大社に戻るまで約2週間続く。期間中には5基がそれぞれの氏子地域を巡る氏子祭もあり、計約2千人の担ぎ手が参加する。
 今年も例年通り行う予定だったが、大勢の人が集まる行事の多くが中止されている現状を受け、今月15日に役員が集まる場で神輿渡御の中止を決めた。
 大社によると、「神輿が出なければ神様も動けない」との考えを示す一方、「全く何もしないのではなく、何らかの形で祭りが行えないか知恵を出し合って検討している」という。神輿役員の一人は「神輿が出ないのは本当に残念だが、人命を第一に考えると仕方がない」と話している。

関東最古クラスの町家・川越の「水村家住宅」が取り壊しの危機に 署名運動も

2020/03/24 10:00
 この家の住人だった水村家は江戸時代、みそ・こうじ問屋、明治以降は米穀問屋を営み、幕末には川越総名主も務めた家柄。現在は空き家になっているが、近年まで同住宅に住み生活していた子孫の水村圭子さんは「歴史のまちといわれる川越で、昨年取り壊された『旧鶴川座』のように、歴史的価値の高い古い建造物が人々に知られることなく消されてしまうのは大きな損失」と話す。「ここは現状借家となっているため、登録文化財にできない事情がある。しかし現所有者は建物部材の提供を承諾してくれているので、何とか保存する道を探している」と言い保存運動に励む。
 一般公開では商家の面影を残した間口の広い店部と、客間・居間・炊事場などに区切られた住居部、職人たちが寝泊まりし、こうじなどが保存されていたと思われる中2階部などを見ることができる。年数がはっきりしないほど古い部材も残っており、「安土桃山時代のものでは」ともいわれる仏壇もある。
 同住宅はまた、多くの文書が残され市立博物館に保存されている。長く建築史を研究している全国町並み保存連盟常任理事の荒牧澄多さんは「建物と文書が同時に残っているのも全国的に珍しい」と言う。公開中は建物の特徴や価値を来訪者に熱心に解説している。
 自治会を中心に署名運動も行っている。保存運動メンバーは「とにかく残された時間がない。保管、移築に向けた力と知恵を……

奈良)県指定文化財に7件 古文書群や木造薬師如来坐像

2020/03/24 10:00
 奈良県は、栄山寺(五條市)の古文書群「栄山寺文書」や、長谷寺の末寺・下之坊(しものぼう)(天理市)の「下之坊の大スギ」など新たに7件を県指定文化財に選び、発表した。これで県指定文化財は563件になった。
 県文化財保存課によると、「栄山寺文書」は寺が所有する平安~江戸時代の古文書群107点で、有形文化財(古文書)に指定された。売券や絵図から寺領の変遷をたどることができる。寺院経営や政治権力との関係の変遷も読み取れる史料群で、貴重と評価された。
 栄山寺は藤原不比等の長男・武智麻呂(むちまろ)が719年に創建したと伝えられる。寺領文書は江戸時代でも争いごとで証拠として使われ、継続的に管理されてきたことがうかがえるという。
 「木造薬師如来坐像(もくぞう…

国有形文化財に「翁座」、文化審答申 大正期に建立された芝居小屋 広島・府中

2020/03/24 09:55
 備後地方ゆかりの文化財に、新たな評価が加わった。大正期に建てられた芝居小屋「翁(おきな)座」(広島県府中市上下町)は、国の文化審議会が国登録有形文化財とするよう文部科学相に答申。明王院(同福山市草戸町)の国宝五重塔に安置される3体の仏像は、南北朝時代(1336~92年)に施されたとみられる装飾が評価され、県教育委員会が県重要文化財に指定することを決めた。【池田一生】
 翁座は国の登録有形文化財として、夏ごろまでに答申通り告示される見通し。県内では274件目となる。
 市教委によると、翁座は歌舞伎を上演できる芝居小屋として1925年完成。木造2階建て延べ418平方メートルで、吹き抜けの客席と回転できる舞台を備える。46年には、映画が上映できるよう増築。60年に一旦閉館し、その後は工場や倉庫として利用されていたが、94年の改修で花道や桟敷が再現され、芝居小屋として復活した。
 国の文化審議会は、歴史的な町並みの中核として親しまれていることも評価した。現在は市が管理し、歴史的観光資源としての活用に向け、耐震化などの整備を予定している。
 県重要文化財に指定されたのは、明王院の五重塔にある弥勒菩薩(みろくぼさつ)像と不動明王像、愛染(あいぜん)明王像の3体で、県重文は318件目となった。
 弥勒菩薩……

水村家住宅 江戸時代より前ともいわれる仏壇

2020/03/24 09:45
川越市で江戸時代中期に建てられた町家建築の「水村家住宅」(川越市喜多町1)が取り壊しの危機にある問題で、移築や部材保存を求める市民有志が同住宅の一般公開や署名運動を行っている。

法事のキャンセルで月収わずか1万円。現役住職が語るお寺業界のコロナ不況

2020/03/24 07:15
「文春オンライン」編集部では、新型コロナウイルス感染拡大を受け、読者に「一斉休校・コロナ休校」についての体験談を募った。
 新型コロナウイルスでは学校の休校やイベントの自粛ばかりが注目されがちだ。しかし、なかには意外な職業の人もコロナ自粛で生活を脅かされている。関西地方でお寺を営む住職のクロノクルさん(仮名、47歳男性)もそのひとり。知られざるお寺の苦境を現役住職が打ち明ける。(取材・文=曽我部健/清談社)
◆◆◆
檀家さんから相次ぐ法事・法要のキャンセル コロナウイルスによって、住職である私の生活も一変した。関西地方にある小さなお寺のため、もともと檀家さんの数が少なく、食うや食わずの慎ましい生活を送っていたが、コロナの流行とともにその少ない収入も絶たれた。
 感染拡大を理由に、このところ檀家さんからお参りのキャンセルが相次いでいるからだ。3月18日現在、今月の御布施の総額はわずか1万円余りしかない。
 ただでさえ政府が国民に不要不急の外出を控えるように要請している折、ウイルスの感染が怖い、法事を自粛すると言われたら、無理にすすめることはできない。そもそも、お経を唱えるときはマスクを着けるわけにいかず、声も大きくなりがちなので飛沫が飛ぶ。それをリスクと捉えられると、「そういう事情なら仕方ありませんね」と返すほかない。
 結果と……

「佐藤」のルーツ、佐野市を聖地に 地域活性化へプロジェクト始動

2020/03/24 07:06
 全国最多の名字で約200万人いるとされる佐藤さんの聖地化を目指す佐野市は「佐藤の会」を発足させた。今後、関係人口の拡大による地域活性化を目指し、会員募集、唐沢山城跡(同市富士町など)の聖地化などに取り組む。
 佐藤姓の由来は、平安時代の武将で唐沢山に山城を築いた藤原秀郷を始祖とする「佐野の藤原」とされる。同市は昨年秋、「佐藤さんゆかりの地聖地化による関係人口増加プロジェクト」を発表し、関係人口増でふるさと納税増収、移住・定住人口増などを図りたい考え。発足日となった3月10日は語呂合わせで「佐藤の日」だ。
 東京都内で行われた発足イベントには岡部正英市長らが参加。タレントの林家ぺーさん、パー子さん夫妻はともに本名の姓が佐藤という縁で名誉大使に任命され、「全国200万人の代表として光栄と同時に使命を感じている」とあいさつした。 (川岸等)

里古墳から出土の青銅鏡・画文帯神獣鏡 加古川市の指定文化財に

2020/03/24 07:01
 古墳時代中期(5世紀)の築造とみられる加古川市の前方後円墳「里(さと)古墳」から出土した青銅鏡・画文帯(がもんたい)神獣鏡(しんじゅうきょう)=写真=が、市指定文化財となった。市教委は「当時の中央勢力が各地へ結びつきを広げ、この地方とも強めていく状況を示す興味深い資料」と評価している。
 画文帯神獣鏡は、神仙思想に基づく世界を描いた画文帯を外周側に巡らせ、内周側に神や霊獣などを配した青銅鏡。中国で作られ、日本へは弥生時代から古墳時代にもたらされた。
 今回指定された画文帯神獣鏡は直径21センチ、重さ1・2キロ。市教委が平成9年度に里古墳を発掘調査した際、竪穴式の石槨(せっかく)(棺や副葬品を納めるスペース)があったとみられる後円部から見つかった。像が不明瞭であることなどから、完成品から型取りをして鋳型を作る「踏み返し」技法によって鋳造された青銅鏡とみられる。
 市教委文化財調査研究センターは「中国からこれらの鏡を入手した当時の中央勢力と、この地域の有力者が関係を深めていったことを示す象徴的な資料だ」としている。

幕末の江戸で24万人が死んだコレラより恐ろしい感染症とは? 『病が語る日本史』

2020/03/24 06:41
 新型コロナウイルスが猛威を振るっているが、本書『病が語る日本史』 (講談社学術文庫)は日本における病の社会史を振り返ったもの。感染症以外の病気についても取り上げられている。通史的、かつ人物にまつわるエピソードなども豊富に織り交ぜながら読みやすくまとめられている。医学部に入学した大学一年生が読むような内容だが、今日のコロナウイルスを考える上でも基本知識として大いに参考になりそうだ。
仏法の威霊で天地安泰を祈る BOOKウォッチではすでに日本での感染症史に関し、主に奈良時代については『天変地異はどう語られてきたか――中国・日本・朝鮮・東南アジア 』(東方選書)、幕末維新前後については、『感染症の近代史』(山川出版社)で詳しく紹介した。
 前書では、「『日本』の誕生と疫病の発生」という収録論考を紹介した。7世紀後半に成立した中央集権型の律令国家によって、全国的な交通網がいちだんと整備される。その結果、疫病が拡散しやすい社会が作り上げられ、病原体が持ち込まれると、国内で一気に広まりかねないインフラができていたことが指摘されていた。奈良時代は、まさにそうした時代であり、聖武天皇(701~56)は疫病の蔓延や天候不順による飢餓、大地震などに深く悩んだ。そして人身一新を図る究極の国家的プロジェクトとして東大寺の大仏造営に着手し、仏法の威霊によって天地が安泰となる……

日本書紀「キジの尾の形に似た赤気が天に」はオーロラ

2020/03/24 05:56
日本書紀は1300年前に編さんされた日本の歴史書で、飛鳥時代だった西暦620年12月に「キジの尾の形に似た赤気(あかきしるし)が天に現れた」という趣旨の記述があり、「オーロラ」や「すい星」を記した日本最古の天文の記録ではないかとされてきました。
国立極地研究所と国文学研究資料館などの研究グループは、飛鳥時代の頃の地球の地磁気を推定すると、近畿地方でもオーロラが見える可能性が高かったことが分かったほか、江戸時代の資料で、オーロラが赤みを帯びて扇形に見えたという記録が残されていたということです。

昭和の観察絵本 新図書館で見て

2020/03/24 05:09
 寄贈されたのは日本玩具研究会編纂(へんさん)、フレーベル館発行の「観察絵本キンダーブック」の昭和四年と昭和九〜十二年に発行された図解絵本。第三集第三編「牛の巻」、第七集第一編「オモチャ」、第八集第六編「ムシノセイクヮツ」など、昭和初期の人々の生活や職業、子どもの遊びのほか魚や鳥、虫などを図解と文章で解説している。

松本「時の鐘」復元 78年ぶり旧念来寺鐘楼に

2020/03/24 05:00
 旧念来寺鐘楼は妙勝寺(石川隆也住職)境内にあり、2012年3月、県宝に指定された。長らく釣り鐘はなかったが、県と市の補助金を受けた保存修理の一環で、往時の写真などを基に約700万円かけて復元した。
 旧念来寺は1619年に開山され、鐘楼は1705年に建てられた。当時編集された「信府統記」は、「鐘楼を新築し、時の鐘をつかしめた」と記す。明治初期の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の嵐で廃寺となったが、鐘楼だけは破壊を免れ、大正年間まで「時の鐘」を鳴らし続けた。
 つるされた鐘は青銅製で、高さ約1・5メートル、重さ約800キロ、口径約90センチ。妙勝寺門徒総代の石川裕之さん(57)は「皆さんの協力で思いもよらず釣り鐘が復元され、感謝したい。門徒や市民の要望を聞いて、どう撞(つ)いていくのか決めたい」と話した。