賀曽利隆が選ぶ日本の100峠 (中部編)|竹型酒器セット|印南の切目王子に貴重な文献の説明看板|他

「賀曽利隆が選ぶ日本の100峠」(中部編)

2020/07/02 17:45
中部編 48、枝折峠(新潟)1065m ▲枝折峠。越後三山の駒ヶ岳がよく見える
国道352号で越える魚沼市の峠。国道17号の小出側から行くと、秘湯、駒ノ湯温泉との分岐を過ぎるあたりから、峠道が始まる。急勾配、急カーブの連続する狭路の峠道。右手には越後三山の駒ケ岳(写真)が間近に見える。枝折峠は駒ケ岳の登山口。峠を下った銀山平は江戸時代の銀鉱山の集落跡。最盛期には1000戸を超える家数があったという。
奥只見湖を見ながら走り、只見川にかかる金泉橋を渡って福島県に入る。日本の国道の中では一番長くつづく冬期閉鎖。
49、笹子峠(山梨)1050m ▲笹子峠。大月側の旧道のトンネル入口
大月から甲州街道(国道20号)最大の難所、笹子峠に向かっていくと、新道の笹子トンネルの手前を左に折れ、旧道で笹子峠を登っていく。家並みが途切れると、もうすれ違う車もない。曲がりくねった狭路の峠道を登りつづけ、樹齢千年の「矢立の杉」を過ぎると、古びた、それでいてドッシリとした旧道のトンネル(写真)に到達。
笹子峠は大月市と甲州市の境。山梨県東部の郡内と甲府盆地の国中を分けている。峠のトンネルを抜け、峠を下ったところが甲州街道の駒飼宿。そこから下ったところで国道20号に出る。旧道の峠越え区間は冬期閉鎖。
50、柳沢峠(山梨)1472m ▲柳沢峠。峠の……

竹型酒器セット

2020/07/02 17:01
希少性が高く、金・銀同様に高価な金属である「錫」。酒の雑味を除いて味をまろやかにする効果があるとされ、日本では平安時代から宮中で珍重されていたという。そんな錫の特性を生かし、「和の宴席にふさわしい品格ある酒器」をコンセプトに、日本料理の老舗「日本橋ゆかり」3代目・野永喜三夫氏がプロデュースしたのが本品。かぐや姫でも出てきそうな竹の節を象った、美しい輝きを放つ酒器である。
製造は、富山県高岡市の鋳物メーカー「能作」。世界で初めて錫100%の製品を生み出したパイオニアだ。
「錫はやわらかく加工が難しいため、通常は硬度を上げるために他の金属材料を加えて製品を作ります。その点、当社は高岡に約400年伝わる鋳造技術を活かして、純度100% の錫を使ったモノづくりを確立しました」と、商品開発の竹内邦子氏は胸を張る。
金属でありながら人肌になじむ柔らかな手触りや、職人が打ち込む槌目模様が魅力。「錫は錆びない、朽ちない性質から縁起がよいといわれており、贈答品にも最適です」と、竹内氏。その凛とした佇まいは、夏の晩酌をより上質に演出してくれるだろう。

印南の切目王子に貴重な文献の説明看板

2020/07/02 15:26
 熊野古道九十九王子の中の五体王子の一つ、印南町切目王子神社旧跡の歴史を広く知ってもらおうと、地元有志でつくるうらしま会が、同神社旧跡にまつわる貴重な文献を書き下した説明看板と、中世の頃の周辺地図を示した看板を設置した。説明看板には1200年、後鳥羽上皇が切目王子で開いた歌会のことなどが書かれており、世界遺産級ともされる同神社旧跡の歴史的価値を発信していく。
 看板はいずれも縦90㌢、横180㌢のアクリル製。文献を書き下した説明看板は現切目王子神社東の同神社旧跡に設置。江戸時代後期の紀州藩漢学者で「紀伊続風土記」を編さんした仁井田好古が同神社旧跡について記した「切部(切目)神祠碑記」の文献があり、それを印南町出身の弁護士で日高新報の創始者でもある井上豊太郎が書き下し、1936年に出版した「詳解紀伊郷土文献拾遺」に掲載。今回の説明看板は、さらに昔の漢字を現代の文字に直すなどし、より分かりやすくして紹介している。
 時の天皇が熊野へ行幸する際の神拝所が99カ所にあり、中でも神像が祭られている切目王子など5カ所の五体王子は別格であること、現在国宝となっている切目懐紙の和歌を詠んだ歌会は後鳥羽上皇が熊野行幸の時、群臣を祠前に集めて開いたことなどを説明。また、後醍醐天皇の皇子である大塔の宮(護良親王)が、この祠で宿泊された際に、「十津川に行くのがよい」と神のお……

内藤風虎の生涯と俳諧紹介 磐城平藩主の活動も解説

2020/07/02 13:27
 いわき総合図書館の企画展「内藤風虎と桜川―磐城平藩と俳諧」は6月30日、いわき市平の同館で始まった。
 磐城平藩主3代目内藤義概(よしむね)(風虎(ふうこ))の生涯と俳諧について、図書館の資料を中心に調査し、写真やパネル23点で紹介している。
 義概は文芸に関心が深く、いわきに俳句や和歌を広めたといわれ、全国の7000句以上をまとめた書物「桜川」や辞世の和歌などがある。
 関連して常設展「磐城平藩内藤家の人々」を開いている。江戸時代初期~中期の125年間磐城平藩を治めた内藤家が行った政策や文化活動などを時系列に解説、現代まで残っている地域の歴史の一端が垣間見える。企画展、常設展いずれも10月18日まで。問い合わせは同館(電話0246・22・5552)へ。

Interview:高樹のぶ子さん(作家) 「平安の雅」を今に 独自の文体で『小説伊勢物語 業平』

2020/07/02 12:29
 平安時代の歌物語「伊勢物語」を、作家の高樹のぶ子さんが小説として現代によみがえらせた。『小説伊勢物語 業平』(日本経済新聞出版)は歌人、在原業平の恋と歌に生きた波瀾(はらん)万丈の生涯を描く。四季折々、自然の移ろいと共にあった平安の人々の生活と恋情。色彩豊かで五感に訴えかける「雅(みやび)な世界」を、高樹さんは独自の文体で再構築した。
 「伊勢物語」は125段からなり、業平がモデルとされる男の一代記。時系列は重視されておらず、また現代語訳も多くあるが、高樹さんは「いきなり読むと、バラバラの話で断片ばかりになってしまう」と話す。「有名な歌はあるけど、どんな状況、心境で詠んだのかまでは分からない。この歌は業平の人生のどの部分で詠まれたのか。小説として膨らませて、時間を通して糸を通すように、私なりの業平像で人生をつむいでいきました」と…