松木安太郎の子育て 犬を猫だよと教えたワケ|黄犬 と書いて キーン と読む…

松木安太郎の子育て「犬を猫だよと教えたワケ」

2020/01/11 11:15
■良くも悪くも自分が思っていることを伝えるだけ
僕のサッカー解説の「名フレーズ集」がネットに出回っているみたいで。自分では言ったことをあまり覚えていないんですが、「ふざけたロスタイム」はよく覚えています。
2011年アジアカップグループステージ第2戦、本田圭佑のPKで奪った勝ち越し点をなんとか守り抜いたのにロスタイムが6分もある。普通ロスタイムなんて3分程度。ありえないと思って、自然と出た言葉です。
基本的に解説の仕事は、ピッチ上での試合内容がすべてなんです。今ここで何が起きているかをわかりやすく伝えるのが自分の役割だと思っています。もちろん、基本的な情報は試合前に確認しますが、余計なことを考えず、良くも悪くも自分が思っていることを伝えるだけなんです。
ただ、意識していることはあります。僕は「応援団」でいいと思っています。専門用語はあまり使わず、初めてサッカーをご覧になる方とも一緒になって熱く盛り上がる。僕の場合、日本代表を解説することが多いので主語は日本代表でいいわけです。日本代表が主語なら、ひいきは大前提。じゃないと視聴者の方も面白くない。いつでも観ている方ファーストです。
サッカー解説の仕事を始めた頃はもっと堅い、「よそいき」の解説をしていたこともあります。それが少しずつ、自分の素が出てきたというか。サッカーも盛り上がらない試……

「黄犬」と書いて「キーン」と読む…

2020/01/11 10:30
 「黄犬」と書いて「キーン」と読む。昨年亡くなった米国出身の日本文学研究者、ドナルド・キーンさんが署名に使った文字。墓石にも刻んであるとか
▼私見だが、「黄」は黄色人種、つまり日本人を指すのか。「犬」は昔から人類のパートナーだ。自らを「日本人の親愛なる友人」と称したかったのかもしれない
▼そんな日本びいきのキーンさんが、日本文学への造詣を深めたのは日米が激突した太平洋戦争開戦の地、ハワイだったことは興味深い。1943年、米海軍情報士官として着任し、軍務の傍らハワイ大で受講。谷崎潤一郎や武者小路実篤を読み、日本語で感想文を書いた
▼これで自信をつけ、自ら望んで何と原文で紫式部作「源氏物語」の「桐壺」の巻を読破。「軍務の合間の一番楽しい時間。この授業で文学を日本語で読む自信がついた」と後に語っている
▼ハワイ大で指導したのは上原征生(ゆくお)さん。熊本県出身の九州男児である。先日の本紙にあったが、真珠湾攻撃の前年、北原白秋を中心とする日本の代表的な童謡50編の英訳を「日本童謡集」として欧米向けに出版。日本と西洋を文学でつないだ
▼こんな恩師がいたから、キーンさんの日本への愛はより深まったのだろう。2月24日の命日は遺族により「黄犬忌」と命名された。業績を顕彰する財団が近く発足する。書簡などの遺品から日米をつなぐどんな新発見が出てくるか、……