二人六脚:保護犬イブと暮らして/3 脱走 足りなかった信頼関係 首輪持った手かまれ流血 /栃木

二人六脚:保護犬イブと暮らして/3 脱走 足りなかった信頼関係 首輪持った手かまれ流血 /栃木

2020/10/16 05:43
 外飼いから室内飼いに変わったためか、イブは外に対する執着が尋常ではなかった。私が仕事などで外出しようとすると、「散歩に連れて行って」と言わんばかりに玄関先に陣取った。ドアを開ければ勝手に出てしまう。当然「待て」と言っても聞いてくれない。おやつなどで気をそらしたすきに出ようとしたが、効果があるのは最初だけ。イブのしつこさには手を焼いた。
 福島県会津若松市での生活に少しずつ慣れてきた2018年6月下旬、私はいつものように取材に出掛けようとした。この頃にはイブも静かに見送るようになっていた。だが、それが油断を招いた。ドアを開けた途端、イブは私の脇を猛烈な速さですり抜けて外へ出てしまったのだ。「あっ」と思った時には、もう約20メートル先の国道118号まで走っていた。車の交通量が多い市内有数の幹線道路だ。