震災語り継ぐきっかけに とんがり頭のごん太―2つの名前を生きた福島被災犬の物…|警察犬訓練のベテラン警部補 全国の指導官に任命

震災語り継ぐきっかけに 「とんがり頭のごん太―2つの名前を生きた福島被災犬の物語―」 福島市で先行上映会

2022/05/29 09:50
舞台あいさつに臨んだ(右から)西沢監督、斉藤さん、小林さん  6月3日公開のアニメ映画「とんがり頭のごん太―2つの名前を生きた福島被災犬の物語―」の先行上映会は28日、福島市のフォーラム福島で開かれた。上映に先立ち、西沢昭男監督(80)、主要キャラクターの声を演じた俳優斉藤暁さん(68)=郡山市出身=が舞台あいさつに臨み、映画の魅力を語った。
 映画は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で離れ離れになった飼い主と犬の絆、動物保護ボランティアの無償の愛を描いている。阪神淡路大震災を経験したという西沢監督は「長年、震災をテーマにした映画を作りたいと思っていた。見た人が震災や原発事故について話をするきっかけになればうれしい」と述べた。飼い主の声を担当した斉藤さんは「被災犬や動物保護ボランティアの存在を初めて知った。国内だけでなく世界中の人に見てほしい」と期待した。
 浪江青年会議所副理事長の小林直樹さん(39)が登壇し、「この映画を切り口にして震災や原発事故を後世に伝えていきたい」と抱負を語った。吉田数博浪江町長が「震災の記憶の風化防止につながってほしい」とのコメントを寄せた。
 ワオ・コーポレーションの製作、福島民報社、光文社の協力。県、浪江町、双葉町、葛尾村などの後援。上映会には約60人が訪れた。

警察犬訓練のベテラン警部補 全国の指導官に任命

2022/05/29 06:31
兵庫県警で20年近く警察犬の訓練にあたり、これまで行方不明者の発見などに力を尽くしてきた男性警部補が、全国の警察官の人材育成に当たる指導官に選ばれました。
警察の業務について卓越した知識と技能を持った人が任命される、警察庁の「広域技能指導官」に選ばれたのは、兵庫県警鑑識課の警察犬係、横野雅彦警部補(55)です。
横野警部補はおよそ19年間警察犬の訓練にあたり、犬がどのような現場でも最大限の能力を発揮できるよう訓練を日中だけでなく朝や夕方にも行い、指導の際の服装を変えるなど工夫しています。
これまでにおよそ2900回出動し、行方不明者や事件の容疑者の発見に力を尽くしました。
警察犬の業務に携わる「広域技能指導官」は、全国に横野警部補ともう1人しかいないということで、横野警部補は県警で訓練や捜索活動に当たりながら、ほかの都道府県の警察からの要請を受けて、犬の訓練について指導など人材育成にあたります。
幼いころから動物が好きで警察犬係を希望したという横野警部補は、「仕事の休憩時間も犬と一緒に過ごし、普段の様子をよく観察して、体調の変化などを常に察知できるよう心がけています。全国で指導する立場になったので、勉強を続けて、雪が多い場所や山が多い場所など、それぞれの土地にあった訓練を考案したい」と話しました。